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YAEYAMA / ISLAND WORDS

ことばの島 —
おーりとーり。

「おーりとーり」は、八重山で旅人を迎えることば — 石垣市の公式サイトが「ようこそ」の意味と説明することばです。そしてこの島々のことばは、ユネスコが消滅の危機にあると数えた言語でもあります。迎えることばと、守られていることば。その両方を、公的な出典の範囲で紹介する頁です。

OORITOORI

迎える、
ことば。

挨拶のことばは、島が旅人へ最初に手渡すものです。ここに載せるのは、石垣市・沖縄県・竹富町観光協会という公的な出典で確認できた範囲のことばだけ。表記は、それぞれの出典のままにしています。

01 / OORITOORI

おーりとーり = ようこそ

石垣市の公式サイトは「おーりとーり」を、石垣島の方言で「ようこそ」の意味と説明します。沖縄県の公式ホームページには「おーりとーり 八重山へ!」という頁があり、竹富町観光協会のサイトには「おーりとーり いりむてぃ (ようこそ西表島へ)」という使い方も。石垣だけの挨拶ではなく、八重山の迎えのことばです。

石垣市の公式サイト ↗
02 / PAINU-SHIMA

ぱいぬ島 = 南の島

竹富町観光協会の公式パンフレットは「『ぱいぬ島』は八重山の言葉で『南の島』という意味です。」と明記します。空の玄関口の公式名称も「南ぬ島石垣空港」— 南の島ということばが、島の名乗りそのものに生きています。

竹富町観光協会のパンフレット ↗
03 / MATANE

みーふぁいゆーと、「またね」

「みーふぁいゆー」には、感謝や見送りの場面で使われてきた公式な実例があります — 南ぬ島石垣空港の七夕イベントで、このことばのメッセージボードを掲げて搭乗客を見送った記録が、石垣市観光交流協会の会報に残ります。そして竹富町観光協会のパンフレットは、「またね」を「次につながることば」と紹介します。別れのことばまで、次へつながっています。

石垣市観光交流協会の会報 ↗

ENDANGERED LANGUAGE

危機にある、
ことば。

迎えることばの背後には、もっと大きな事実があります。ユネスコは2009年2月、"Atlas of the World's Languages in Danger" (第3⁠版) を発表し、日本の8⁠言語を掲載しました — 八重山語と与那国語を、そのうちの2⁠つとして。ここからは、その公的な記録だけを書きます。

01 / UNESCO 2009

日本の8⁠言語のうち、2⁠つ

文化庁によれば、掲載されたのはアイヌ語・八丈語・奄美語・国頭語・沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語の8⁠言語。八重山語と与那国語は、ひとつにまとめられてではなく、別々の言語として数えられています。

文化庁「消滅の危機にある言語・方言」 ↗
02 / CLASSIFICATION

「重大な危険」という区分

参議院の質問主意書 (第171⁠回国会) の公的記録によれば、八重山語と与那国語は「重大な危険」に分類されました。アイヌ語の「極めて深刻」に次ぐ段階で、沖縄語・国頭語・宮古語・奄美語・八丈語の「危険」より一段深い区分です。沖縄県の公式頁も、国頭・沖縄・宮古・八重山・与那国の5⁠つを、それぞれ消滅の危機に瀕する言語として数えます。

参議院の公的記録 ↗
03 / PRESERVATION

調べ、残し、手渡す

文化庁は、この8⁠言語と東日本大震災被災地の方言を対象に、実態調査と保存・継承の取組を続けています。「方言」と呼ぶか「言語」と呼ぶかには幅がありますが、どちらの名で呼んでも、守られていることばであることは変わりません。

文化庁の取組 ↗

集落の暮らしへ — 竹富島 →

SHIMAKUTUBA

しまくとぅばの日、
9月18日。

沖縄県は平成18年 (2006年)、議員立法による条例で、毎年9月18日を「しまくとぅばの日」と定めました。ことばを次の世代へ手渡すための、県の取り組みです。

01 / ORDINANCE

条例が定めた記念日

県立図書館の資料によれば、制定は平成18年 (2006年) 3月・沖縄県条例第35⁠号。しまくとぅば — 島のことば — を大切にし、次の世代へ継承していくための記念日です。

沖縄県「しまくとぅば普及推進計画」 ↗
02 / A SURVEY

「あいさつ程度以上」は、約4⁠割

県のしまくとぅば県民意識調査 (令和4年度) では、しまくとぅばをあいさつ程度以上使う人は約4⁠割で、減少傾向にあります。記念日と普及推進計画は、その流れへの県の応答です。

県民意識調査の概要 ↗
03 / NINE LANGUAGES

島のことばを、世界のことばへ

これは出典の引用ではなく、この頁の編集的な見立てです — 9⁠つの言語で出しているこのサイト自身も、島のことばを世界のことばへ橋渡しする、小さな試みのつもりです。おーりとーりということばが、9⁠つの言語の読者へ同じ温度で届きますように。

WORDS FOR TRAVELERS

旅人と、
ことば。

ここから先は、この頁の編集的な見立てです。ことばの正書法や発音の典拠ではありません — 旅人としての、ことばへの構え方だけを置いておきます。

01 / ONE GREETING

挨拶をひとつ、覚えていく

覚えるなら、まず「おーりとーり」。公的な裏付けがいちばん厚い、八重山の迎えのことばです。迎えられたことばを知っているだけで、港に降りる足取りが少し変わります。集落の暮らしは、竹富島の頁に。

竹富島を知る →
02 / LISTEN

聞こえてきたら、耳をすませる

島で聞いたことばは、意味がわからなくても、そのまま尊重を。消えつつあると数えられたことばが、いま目の前で話されている — それ自体が、旅の途中で出会える得がたい景色です。行事と暦の時間は、島の暦の頁に。

島の暦へ →
03 / NO PRESSURE

無理には、使わない

ことばは強要されるものではありません。日本語で返して充分ですし、聞き役に回るだけでも充分です。大切なのは、ことばを旅の小道具として消費しないこと。行き先から選び直すなら、羅針盤へ。

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このページの確認情報と出典

このページは独立した自主制作です。「おーりとーり」「ぱいぬ島」の意味と使用例は石垣市・沖縄県・竹富町観光協会の公的な頁とパンフレットを、ユネスコの Atlas (2009年・第3⁠版) と日本の8⁠言語・「重大な危険」の区分は文化庁と参議院の公的記録を、「しまくとぅばの日」と県民意識調査は沖縄県と県立図書館の資料を、2026年11月1日までに確認してまとめたものです (一部は検索結果のタイトルと要約による要約レベルの確認です)。「みーふぁいゆー」は感謝や見送りの場面での公式な使用実例を紹介するに留め、訳語は断定していません。旅人への提案の節と、このサイト自身を橋渡しの試みとする一節は、この頁の編集的な見立てであり、出典の引用ではありません。ことばの表記は出典のカナ表記のままにしており、この頁は正書法・発音の典拠ではありません。